自由への脱走

弱音や愚痴を置き去りにするために走る。
ボロっちいスニーカーの解けかけた紐も、擦り減ったソールも気にしない。
フォームなんてどうだっていいよ。
汗を流して、涎垂らして、涙もボロボロ溢れてくるけれど、ただがむしゃらに、後ろだけは振り返らずに走る。
その先に何があるか知らないし、何もないかもしれない。
でも走らなければならないし、また、走るべきなんだ。


流れる意志には虚仮なんて付かねえんだよ。